こんなにも無力で、弱い。 そんな俺のことなんて早く、忘れてくれるといい。 それでも俺は、変わらず君を想うから――……。 煉獄篇〜X〜 怪訝な顔を、する。 シーツととても呼べない襤褸布に、隙間風だらけの部屋は、一人で眠るには、寒すぎて。まして、今アスランは『風邪』と診断されているのだ。 彼の性格ならば、アスランを一人ぼっちで置いておくなんてこと、有得ないのに。 「イザーク……」 名前を、呼ぶ。 彼は、どこへ行ってしまったのだろう。 ゆっくりと、身を起こした。 粗末な布をかけたベッドから抜け出して、床に足を伸ばす。 ひんやりと冷たい感触は、もうじき冬が来ることを教えていた。 けれどベッドから出ることは、やめた。 彼が帰ってきたら、怒られるかもしれない。 冷たい床の上に伸ばした足を、アスランはそっと引っ込めた。 「イザーク……」 嗚呼、彼は一体どこへ。 どこへ、行ってしまったのだろう。 ぽつんと呟いた儚い声は、狭い室内にさえ反響することなく飲み込まれ。 余計に、切ない気持ちになった。 イザークは、一体どこへ行ったのだろう? 寝過ごしたかとも思ったが、日はまだそれほど高くはない。 冬の初めとは言え、窓から差し込む光は、確かにまだ午前中の早い時間であることをアスランに教えていた。 仕事に行くにも、早すぎる。 暫らくベッドの上で膝を抱えて蹲っていたアスランだったが、急に不安がこみ上げてきた。 否、もともと、不安だった。 それで押し潰されそうになって、アスランは立ち上がる。 イザークは、どこ? 一体、どこへ行ってしまったのだろう。今まで、こんなことはなかったのに。 心臓を、冷たい手で鷲掴みされたような、そんな感覚が、全身に広がる。 知っている。この感覚を、知っている。 ……父親に捨てられたとき、こんな感覚を、覚えたから。 ……すてる? イザークが、アスランを、捨てる? 捨てられて、しまう? イザークがそう言ったわけではないのに、自ら辿りついた結論が、アスランをどうしようもなく痛めつけた。 だって、アスランは、彼の役には、立てない。 いつもいつも、お荷物になっている気が、する。 彼のように働いて金を稼ぐことも出来ないし、家事だって、余り上手いとは言いがたい。 おまけに、体調まで崩してしまった。 貴重な金を、アスランが医者にかかるために、彼は使ってしまって。何て、お荷物なんだろう、と。自分でも思う。 彼から豊かな生活を捨てさせて、こんな貧乏暮らしを強いて。 こんな生活をする自分、何て。彼だって想像の範疇外だったに違いないのに。 それでも、彼は優しいから。 お荷物じゃない、大切だ、と。彼は言ってくれるから。その優しさにいつも、甘えてばかりのような気が、する。 彼は、優しいから。いつもいつも、優しいから。それでもアスランに優しくしてくれたけど。嫌気がさしてしまったの、だろうか。 ぎゅっと、膝を抱え込んだ。 早く、彼が帰ってくれば、いいのに。 そうしたらきっと、否定してくれる。 子供はそんなことを考えなくていいのだ、といって。そして抱きしめてくれる。そうすれば、落ち着くから。 そうすれば、落ち着けるから。 不安なんて、なくなってしまえば、いい。 こんなにも今は、幸せだから。 大切にされて、幸せなのに。不安に思うなんてそんなこと。そんなの、間違っている。 だから、早く、帰ってきて。 祈るようにアスランは、その翡翠の双眸を伏せた――……。 目の前には、白皙の美貌を誇る美しい、女性。 彼とよく似た容姿の女性ではあるが、彼よりは若干温かみを加味した、美貌だ。けれど、震えるほどに冷たいと称される美貌は、確かに両者に共通していた。 「それで?イザーク。貴方がこちらに来るなんて、珍しいこと」 「……久しぶりに、お目にかかります。母上」 「えぇ、本当に」 にこり、と女性は微笑んだ。 彼を拒絶しているわけでは決してないのだが、どこか纏う雰囲気で彼を拒絶している。 厳しい眼差しが、彼の身形を注視しているのが、分かって。ほんの少し、うんざりした。 「酷い格好ね。一体貴方は、どんな生活をしていると言うのかしら」 「……穏やかな、生活を」 「嘘は結構よ、イザーク。ジュール家の嫡子とあろう者が、そのような……」 「ですが、母上。私は、幸せです」 「そう。ならばどうして、貴方は私の元へ来たのかしら」 美しい女性が、勝ち誇ったように微笑んだ。 勘当したのも、縁を切ったのも全て、そうすれば彼がやがて屋敷に戻ってくると踏んでいたからかもしれない。 慣れない労働階級の仕事など、彼に出来る筈もない。そう、踏んでいたのだろう。 そして彼女の思惑通りに、彼は帰ってきた。……そう、彼女の目には写るのかも、知れない。 それを否定する気は、なかった。 「……力が、欲しいのです」 「……?」 「今のままでは、何も守れない。そのことが、分かりました。何一つ、愛しいものを、守れない……」 怪訝な顔をする彼女に、喉から搾り出すように発した声を音に変えて、発話する。 何て何て、弱い自分。 何て何て、無力な自分。 守りたかった。大切に。 何よりも大切にして、誰よりも大切にして。 いい生活は、とてもさせてやれないけれど。 暖かな時間の中で、あの少女を育んでやりたかった。 ――もう、それさえも叶わない。 「力を、ください、母上。大切なものを守る、力を」 「……それは、あの娘を当家に引き取りたい、ということかしら」 「いいえ。そのようなことは、望みません」 眉を顰めるエザリアに、イザークは首を横に振って答えた。 そんなことは、望まない。 母に期待しているのは、彼女には少女を守る力を持っている。ただ、その一点だけだ。 それ以外の何も、母に期待していない。大切なものは、この手で守りたい。 けれど、その力さえもこの手には、握ること叶わぬから。 だから、彼女の持つ力を、欲した。 「お願い致します、母上。私をもう一度、ジュール家に入れてください」 強大な権力と、膨大な富を有する、生家へ。 今一度、戻れたら。 それさえあれば大切な少女を、延命させることだって、可能だから。 それさえも、自己弁護に過ぎないと、分かっているけれど。 愚かな欺瞞だ。独り善がりの正義感だ。そんなこと、分かっている。 けれどそれでも、生きて欲しい。 たった14年。暴力と悪意に踏み躙られた、14年の歳月。 せめて僅かでいい。延命すること叶うなら、暖かい場所で、穏やかな世界で、その生を終えてやりたい。 そのためなら、どんな犠牲だって払おう。 ただ一人、愛しい少女のためならば。 どのような代価も、厭わない。 「そうして頂けるならば、今後何事も母上の御心に従います。あの娘を引き取りたい、とか。そんなことは申しません。ただ、母上。あの娘を、私は守りたいのです。どうか、母上……」 「もう二度と、あの娘に逢うことは赦しません。そう言ったら、貴方はどうするのかしら」 「……母上の御心に、従います。二度と、あの娘には逢いません」 エザリアの言葉に一瞬、イザークは答えることを躊躇った。 けれど、背に腹はかえられない。 愛しい少女の命には、何事もかえられないのだから。 だから彼は、頷いた。 彼の答えに、エザリアは秀麗な美貌にうっすらと笑みを刷いた。 漸く、彼女の息子は還って来たのだ。 漸く、戻ってきた。 愚かな感情を貧しい娘に寄せているようだが、それは別に大した問題ではあるまい。 貧しい娘が珍しいだけか、ただ単に共に過ごしていた娘が、愛玩の対象として最適だっただけだろう。 上流の男が、下層の娘を愛玩するのは、よくある話だ。彼女の息子が情愛の対象としたのが幼い娘だったのは、少々意外だったけれど。 「では、イザーク。あの娘に逢うことは、赦しません」 「……分かりました」 「勿論、貴方には監視をつけます。あの娘に逢ったという報告があればあの娘がどうなるか。それは、貴方が一番よく分かるでしょう、イザーク?」 エザリアの言葉に、イザークは頷いた。 どうなるか。それは、彼とて分かっている。よく、分かっている。 そのようなことになれば、きっと。きっとエザリアは、アスランの元に刺客を送り込むだろう。エザリアにとって見れば、血塗られたジュール家の歴史に、新たな血が一滴、加わるだけの話だ。 きっと容易く、そうするに違いない。 「そして貴方には、延び延びになってしまったけれど、運命《さだめ》られた婚姻を結んでいただきます」 「はい」 「そして、貴方にはジュール家の者としての責任を果たしてもらいましょう。その覚悟はありますか?イザーク」 「……何事も、母上の御心のままに」 跪き、彼は彼の母親に誓った。 自ら、その契約書にサインしたのだ。 彼女を、守る。その力を、得るために。 もう二度と、愛しい存在に触れないことを。 もう二度と、愛しい存在をその瞳に映すことはない、と。 それでも、守りたかった。 生きていて、欲しかった。 生きて、欲しかった。 幼い命が、潰えることだけはどうしても、許容できなくて。 そのための力が……運命を変えるだけの金が、欲しかった。 消えかける命を贖うための金が、彼にはどうしても、必要だったから。 「生きて、くれ……」 それだけが、願い。 それだけが、祈り。 神の祝福なんて、いらない。 もしも神が本当にこの世におわすならば、彼女の命を助けて欲しい。 彼女の命こそ、救って欲しい。 苦界に身を堕とし、それでも懸命に生きてきた彼女に、運命の何て残酷なことか。 嗚呼、神なんていないのだ、この世には。 そんなこと知っていたけれど、心の拠り所にしていた。人は、弱いから。神の名の元自らの行いを正当化する。その大義名分を欲して、神の御名を口にする。 けれど神なんて、この世のどこにもいないのだろう。 だからあんなにも苦しみながら生きてきた少女に、こんなにも残酷な運命を用意するのだ。 彼女が一体、何をしたというのか。 ただ懸命に、生きてきただけだというのに。 ならば神など、いらない。 いくら祈れど、少女の命を救うことすら出来ぬ神を、信奉などしない。 祈りで、一体何が変えられるというのか。何を守れるというのか。 力なくば、守れないのだ。 所詮何をするにも、金が物を言うのだ。 それを、知った。 無力になって初めて。彼女を失う恐怖をかこって始めて、知った。 ならば神の祝福など、いらない。 どんな手を使っても、例え神の恩寵に背いても、彼女を守れるならばどのような悪行にも手を染めてやろう。 それが結果的に彼女を苦しめようと傷つけようと、構わない。 むしろ、憎んで忘れて欲しい。 こんなにも、弱く無力な男は、忘れてしまうといい。 「愛して、いる……だから……」 その存在が、何よりも愛しくて。 愛している。 まだ、その感情は拙いものだけれど。 幼いままごとめいた感情に、過ぎないのかもしれないけれど。 それでも、愛している。 その存在を、何よりも愛しく思っている。 だから、どうか……。 だから、どうか……。 「生きて、くれ」 例えもう二度と、その微笑に触れること叶わなくとも。 同じ世界で、どうか。 この世界で、どうか。 どうか、生きて欲しい。 それだけを、僕は望むから――……。 「お帰りなさ……!」 愛しい笑顔が、凍りついた。 愛すべき翡翠の瞳を、零れそうなほど大きく瞠る。 小さな躯が、恐怖に震えた。 「イ……ザーク……」 それは、ねぇ。 それは、何の冗談? 声なき声が、そう尋ねるのを、イザークは確かに感じていた。 その格好は、何?その姿は、何? どうして君が、その服を着ているの? 恐怖に見開かれた瞳は確かに、彼にそう尋ねていた。 「ど……して……?」 どうして?ねぇ、どうして? わなわなと見開かれた翡翠の縁が、歪む。おそらく、涙を堪えているのだろう。 少女は、強いから。 華奢な躯に、強い精神を持っているから。 少女は、脆いから。 相反する精神を、儚げな笑顔に乗せて、笑うから。 だから、愛しいと、思った。 けれどもう、彼女がその笑顔をイザークに見せることは、ない。 「どう……して……」 黒衣。 無骨な観の漂うその衣装は、彼の髪が華やかな銀糸であることも相俟って、黒衣でありながら華麗にさえ見える。 けれど、その衣装は。 その衣装は、アスランたちを迫害する者たちの纏う、軍服。 その軍服を纏ったまま、彼が、哂った。 華やかに……けれど酷く、酷薄に。 その、唇が。 今まで安寧だけを齎していた唇が、ゆっくりと、開いて。言葉を、紡ぐ。 彼女の名前を、紡いで。 「アスラン……」 「ィザ……」 「悪いな、アスラン。俺に、下層の生活はやはり、向かないようだ」 「イザー……ク」 縋るように、アスランはイザークの服の裾を、掴んだ。 これは、夢だ。 悪い悪い、夢。 目が覚めたらきっと、彼はそう言ってくれる。 きっと、傍にいて抱きしめて眠ってくれているに、違いないのだから。 早く早く、目覚めなくては。 くっと、握り締めた軍服の裾を、引っ張る。 縋りつくような行為に、彼はきっと抱き上げてくれる筈だ。 彼ならば、きっと。 抱き上げて、安心させてくれる。 アスランはそう、信じて疑わなかった。 しかし……。 「……ッツ」 鈍い音がして、頬がじんじんと鈍い痛みを、訴えた。 分からない。一体、何があったのだろう。 どうして、痛いのだろう。 涙を堪えて、彼を見つめた。 彼の瞳が、蔑みを宿した歪む。 「俺に触れるな、汚らわしい」 「イザ……!?」 「汚らわしい、ユダヤ人風情が!」 彼との間にあった幸せが、音を立てて崩れていくような気が、した。 どう、して。 どうして。彼は、言ってくれたのに。愛しい、と。言ってくれたのに。 兄のような感情で、愛してくれた。 妹のような感情で、愛した。 それなのに、どうして? 「僕、は……イザ……の、お荷物に、なった……?」 「荷物も何も。何故誇り高いアーリア人であるこの俺が、ユダヤの血を引く貴様ごときに、情をかける必要がある?」 「本……と?」 「せめてもの情けだ。この手でゲットー送りにしなかっただけ、感謝してもらいたいな。貴様はこの俺に、こんな下層の生活を強いたのだからな!」 翡翠の瞳から、涙が溢れた。 軍帽を被っているのは、幸いだったのかもしれない。 きっと少女には、こちらの表情は見えないだろうから。 愚かな男が、戯れで情をかけて。薄情にも捨てた。それで、いい。 愛している。 愛しているよ。 この唇はもう、そんな言葉を紡ぐことも、出来ないけれど。 誰よりも君を、愛している。 何よりも君を、愛しく思っている。 だからどうか、生きて。 細い腕を掴んで、引き立てる。 全てに絶望したのだろう少女は、呆然としてされるがままに任せていた。 覚えているから。 ずっとずっと、覚えている。 絶対に、忘れない。 この腕の、感触。 抱きしめた、命の重みを、忘れないから。 俺は、忘れないから。 だからどうか、君は忘れて。 待たせていた馬車に、押し込む。 「イザーク!」 その時になって漸く、少女は我に返った。 その手を、彼に向かってさし伸ばそうと、する。 「嫌……嫌だ、イザーク!」 「さっさと、俺の前から失せろ。下層の女の分際で、この俺の名を呼ぶな。身分を弁えるんだな」 「嫌……一緒にいたい!お願いだから、一緒にいてよ、イザーク!」 少女の、きっと最初で最後の、我侭。 けれどそれを、聞いてやることは、出来ないから。 この心を、偽ることしか、出来ないから。 忘れてくれると、いい。 こんな、何の力もない無力な男のことなど。 愛しい存在を傷つけることしか出来ない男のことなど、忘れてくれ。 「イザーク!」 伸ばされた手が、触れ合うこともなかった。 悲痛な少女の声が、馬車の行く音にかき消されずに、彼の心に、響いて。 その姿さえ、見えなくなってゆく。 それを、確認して。 軍帽を、取った。 嗚呼、良かった。軍帽を着用していて、良かった。 支給された軍服を着用していて、良かった。 つぅっと頬を伝う涙を、イザークは乱暴に拭った。 きっと、最低の男を、演じられた筈。 彼女は、傷ついたかも知れないけれど。 きっと、忘れてくれるだろう。 忘れてくれると、いい。誰か他の男に、恋を囁くといい。 馬車の行き先は、ジュール家の息のかかったサナトリウムだ。 彼女が幼い恋を捧げる相手は、彼女と同じ死病の床についているかもしれないけれど。彼女の儚くも強い微笑みにきっと、支えられるだろう。 その微笑に、癒されるに違いない。 そんな男と、愛を紡ぐといい。 もう、その余生は余り残されていないけれど。 兄として。 そんなささやかな幸福を、僕は君に贈る。 生きて、欲しい。 それだけが、願い。 それだけが、祈り。 拙い想いの断片を、互いに寄せ集めて眠りについた。 触れ合えば、全ては夢とも思えるような儚いこの現世《うつしよ》で、隣で眠る君だけが、真実だった。 ただ、お互いの温もりだけを、抱きしめあっていた。 芽生えかけた儚い感情も。 互いの温もりの中描いた拙い願いも。 君を守ることは、出来ない。 温い、午睡《まどろみ》に似た優しい一時は、けれど君を何時か殺してしまう。 青年は、力を欲した。 少女は、温もりを欲した。 残酷な神は、ゆっくりとその鎌を振り上げて。 二人の世界を、引き裂いた――……。 Ragnarok-神々の黄昏- 煉獄篇 Fin. ごめん、アスラン。 ごめん、イザーク。 『Ragnarok』のエザリアさんは、イザークを病的に溺愛しています。 なので、あんな感じ。 悪い人では、勿論ないのですけど。 二人の仲を引き裂いたように、やはり見えるでしょうか……。 ドイツ史は好きですけど、専門ではないので、かなりご都合主義に話が流れてますが。 あくまでも、世界観を借りたパラレル、程度に考えていただけたら。 さすがに、私もそこまでヒストリカルな風味をいれるつもりもありません。 いきなり『独ソ不可侵条約』とか、『ラインラント進駐』とかきても、ねぇ……? 歴史嫌い!って人は、割と多いと思うのです。緋月は、歴史好きーですし、それで専門に研究したりしてますけど。 そう言う方にも楽しんでいただけるようでしたら、いいなぁと思います。 余りアレルギーが出ないように、歴史的事項はほぼ端折って緋月的に再構築してますので。 ……ドイツ史専門の方が見たら、怒髪天だろうな……。 あくまでも、世界観を借りたパラレル、でお願いします。 今回で、煉獄篇は終了いたしました。 次回より、天上篇スタートです。 ……イザークがヘタレで、本当にすみません。 想うが故に酷薄なイザーク、を。少しでも表現できていたらいいなぁ、と思います。 余談ですが。前回登場のお医者様は、ハイネでした。 誰にも突っ込みを入れていただけなかったので、此処でバラす(笑)。 此処までお読みいただき、有難うございました。 |