はい、――――。 『我らの敵を、滅ぼさねば』 はい、分かっております。 『出なければ「彼」が、死んでしまうよ?』 それだけは嫌! それだけは止めて! ころすから。 『てき』は かならず、このてで ころすから。 だから、『かれ』だけは、ころさないで――……。 #30 遁走曲〜\〜 薄暗い部屋の中で、突如跳ね起きた少女の躯は、汗で濡れていた。 白い指先が宙を彷徨って、それから額に添えられる。 深く息を吐き、吸う。 闇に浮かぶ瞳の色は、漆黒と蒼穹。 「何、今の、イメージ……」 『彼』って、誰? 怯えていたのは、『私』だった。 はゆっくりと、夢を反芻する。 『誰か』が、彼女に命じた。 殺してこい、と。命じた。 は恍惚としながら、頷いたのだ。 分かっている。敵は、殺してくる。そう、頷いて。 頷く彼女に満足そうに『誰か』は微笑んで。 そして、言ったのだ。 殺してこなければ、『彼』が死んでしまう、と。 『彼』って、誰? 「死んで欲しくない、人……」 考えても、答えは余り多くはない。 最愛の兄は、いない。 もう一人の兄は、戦死してしまった。 弟のようでも兄のようでもあった、同じ年の心優しい少年。 太陽の色の髪をして、いつもニコニコ笑っていた、年上の少年。 彼らもまた、いまやもう彼岸の住人だ。 小麦色の肌をした人の生死は、知れない。 守りたい人は、誰だろう。死んで欲しくな人は、誰だろう。 ……いざーく。 あすらん。 脳裏に浮かび上がった言葉に、納得した。 守りたい、人。 死んで欲しくない、人。 それはもう、決まりきっていることだから。 「殺さなきゃ……ね。殺して、殺して、殺して、殺して。殺して、守らなきゃ。大切な人、守らなきゃ。そのために、殺さなきゃ……ね?」 繰り返される、呪詛の言葉。 その言葉は、何よりも彼女を傷つける。 敵を、殺さねば。 ――――殺して、この手は血塗れ。 大切な人を、守りたいの。 ――――血塗れの手で、大切な人に触れられる? 「大切な、人……。もう、誰もいないじゃない……」 兄は、死んだ。 もう一人の兄も、死んだ。 『仲間』であっても、彼らほどに愛する人など、にはいない――筈だ。 あぁ、違う。 違うじゃない。 死なせたくない人、いるじゃない。たった一人、まだこの手の中に、いるじゃない。 兄様……貴方によく似た、人。 『敵』が『彼』を殺すなら。 『敵』を殺さなきゃ。 殺して、『貴方』を守らなきゃ。 大切なものを守れない。そんな『私』は、要らない。 『貴方』を守ることが出来たなら。 『私』は『私』を愛せるだろうか。 『』は『』を愛せるだろうか。 考えて、それから彼女はにっこりと笑って、頷いた。 そう。そしたら、愛せる。 大切な人を守り通すこと出来るなら、きっと愛せるに違いない。 その『力』を、きっと愛せる。 ……『』は、愛せないけど。『力』も、『』を構成するものの一つだ。 その一つを、愛せる。 「何だ。簡単じゃない……」 くすり、と彼女は笑った。 あぁ、何だか気持ちが軽くなった。 こんなにも、全ては簡単なことだったなんて! 『敵』を殺せば、いい。 そうしたらきっと。 きっと『あの人』は褒めてくれるから。 『彼』を守り抜いたこと、きっと褒めてくれるから。 「褒めてくれるよね……『――――』?」 無意識の内に紡がれたその言葉は、彼女の意識野に挙がることなく。 狭い簡易ベッドに潜り込むと、少女は再び眠りに就く。 その寝顔に悲痛な色はなく、酷く、安らかだった――……。 カーペンタリア到着より以前、クルーゼは『オペレーション・スピットブレイク』の爪の部分に当たるアラスカへ偵察にでていた。 情報と言うものは、どこから洩れてしまうか、分からない。 万全の状態を敷くならば、限られたものたちにのみ明かし、守秘義務で縛るが手っ取り早い。 味方をも欺く計略が、必要だった。 オペレーション・スピットブレイクは、ザフトの威信を賭けた作戦だったから。 「アラスカは、核の直撃にも耐えうる構造を持つと言われている。もっとも、今は使えんし、ザフトは使うつもりもないがね。叩くには、『グランド・ホロー』と呼ばれる内部に侵攻するしかないが、それもまた至難の業だ。不用意に手は出せんところだな。アラスカの情報は、我らは常に手にしておかねばならん。が、今回のこの偵察も、特務ゆえ守秘義務が課せられている。誰かに冒険譚を聞かせたくとも戦後まで待てよ」 「はっ!」 「情報と言うものはどこから洩れるか、分かったものではないのでね」 クルーゼの命に敬礼をして応える部下たちを尻目に、彼は陰で薄く笑った。 情報とは、どこから洩れるものか、分からない。 全てを知るものが、影で敵に通じることだって有得る。 暗い微笑が誰に向けられたものであったのか。 それは今はまだ、分からない――……。 アラスカ、地球軍最高指令本部 JOSH-A 本部に戻ったはいいものの、退艦命令さえ出ず、“アークエンジェル”クルーは、その艦内で燻らざるを得なかった。 艦長、マリュー=ラミアスは数度、司令部とのコンタクトを試みたが、どれもこれも梨の礫に終わった。 <統合作戦指令室> 「第八艦隊所属艦、“アークエンジェル”。当艦への指示についてお伺いしたい」 すっかり顔馴染みとなってしまった彼らの間を取り持つ士官は、マリューの言葉に苛立ち紛れに答えた。 彼にだって、答えられる内容は限られている。 連戦続きの彼女たちへの憐憫の情は禁じえないが、さすがにいい加減にして欲しい。 <貴艦への指示は、全てサザーランド大佐より発令されます> 「では、大佐に繋いでいただきたい」 <大佐は、現在会議中です。通信はお繋ぎ出来ません> 通信士の言葉に、マリューは唇を噛み締めた。 まったくもって、埒が明かない。 「こちらには、ザフト軍パイロットの捕虜がいる旨も報告してある筈です。それに対してすら、まだ……」 <貴艦への指示は依然、現状のまま、艦内待機です。現在は、それ以上申し上げられません。> 無情にも、通信は遮断された。 マリューは唇を噛み締め、睨みつける。 一体何のために、此処まで来たのだろう。 全ては、“アークエンジェル”と“ストライク”が、これからの戦局を有利に運ぶと信じたからだ。 それなのに、司令部はどうも、この二つに重きを置いていないように、感じられる。 それならば何故、少年たちを犠牲に捧げてまでも此処まで来たのだろうか。 マリューはそう、思わずにはいられなかった――……。 食堂には、サイとミリアリアの姿があった。 ミリアリアの前にも食事のトレイが置かれているが、彼女がそれに手をつける様子はない。 暗い眼差しで、ぼんやりと食事を眺めているだけだ。 「ミリアリア。ちょっとでも、何か食べないと。夜とか、ちゃんと……寝られるわけないか」 口を利こうともしないミリアリアに、話しかける。 しかしそれにすら、彼女の反応はない。 そこへ、整備士が二人、入ってきた。 「しかし、何時になったら出んのかねぇ、上陸許可」 「本部基地で五日も出ないのは、珍しいよなぁ」 「でも、仕事してろって言われてもなぁ。“スカイグラスパー”一機しかないんじゃなぁ……」 その言葉に、ミリアリアの顔色が変わった。 もう一機の“スカイグラスパー”には、トールが乗っていた。 それを突きつけられた気がして、その身が震える。 帰ってこない。まだ、彼は帰ってこない。 その震えに、サイが気づいた。 「回収した“バスター”でも直すか?暇つぶしに」 「敵機直してどーすんだよ」 「でももともと、アレはこっちのもんじゃねぇか」 「はは。違いない」 「けど、どうせコーディネイターにしか動かせないんだろ?乗れる奴いないじゃねぇか」 整備士二人の会話は、まだ続く。 それを聞いていたくなくて、サイはトレイを片付けた。 彼自身もさほど口をつけていないが、もういい。 もう、食欲も失せた。 トレイを片付けると、サイはミリアリアの肩を抱いて立つよう促す。 「ミリィ、行こう」 廊下に出ると、彼女は泣き出した。 嗚咽をかみ殺しながら、医務室に向かって歩く。 ミリアリアの肩を抱くサイに声がかけられたのは、そのときだった。 「サイ……あの……」 すっかり憔悴した様子の、フレイの姿が、あった。 赤い髪。ミルク色の肌。 親同士に決められた婚約者だったけれど、愛した一人の少女の姿が、あって。 今更ながらに、疼痛が沸き起こる。 振り返った彼に向かって、キラのロボット鳥が飛んできた。 甘えた仕草で肩に乗るトリィに、フレイの顔色が変わる。 ゆっくりと振り返る、その姿さえ、キラを連想して。 どこにも、キラの面影のない場所がないことを、思い知らされて。 彼女の顔が、強張った。 トリィは今度は甘えた仕草で、フレイに向かって飛んできた。 甘えるように彼女に向かって羽根を羽ばたかせるトリィに、フレイの顔が強張る。 思わず彼女は、トリィを振り払っていた。 「嫌……嫌ぁ……!」 「……やめなよ」 トリィは、緑色のメタリックな羽根をはためかせて、廊下の向こうへ姿を消す。 フレイは肩で小さく、息をついた。 はぁはぁと肩で息をし、呼吸を整える彼女に、サイは静かに言い放つ。 「急ぐんじゃなかったら、後にしてくれない?」 「サイ!」 「失礼します。中で待ってて」 ミリアリアの肩を抱いたまま医務室へ彼女を押しやると、サイはそう声をかけた。 フレイと向き合う時が、来たのだろう。 憔悴しきったミリアリアに、サイは優しく声をかけた。 「先生に、薬か何かもらおう。少し眠らないとさ。ね?」 ミリアリアにそう言うと、サイは医務室を出た。 ふらふらと覚束ない足取りで、ミリアリアは近くにあった椅子に腰掛ける。 彼女の後ろにあるベッドから声がかかったのは、そのときだった。 「なぁ、先生よー」 「ッつ……!」 「アレ?」 そこに、捕虜となったザフト兵の姿を見出して、ミリアリアは飛びのいた。 アメジストの瞳が、まっすぐ恐怖に引きつる彼女を見ている。 息が、上手く出来ない。 飛びのいた彼女の恐怖に引きつる瞳は、けれどその対象から逸らせずにいた。 一方、医務室の外の廊下で、サイはフレイと対峙していた。 医務室から姿を出したサイに、フレイが歩み寄る。 瞳を、逸らして。その頼りない様は、思わず抱きしめたくなってしまうほど、哀れで。 けれどその手を差し出すことは、出来なかった。 「俺に何?」 「……何、って……」 「トールがいなくて、キラがいなくて。皆悲しいんだ。俺も、悲しい。だから、俺……今、君を慰めてやることなんて、出来ないよ。ごめんな。誰か、ほかの奴に言ってよ」 「サイ……」 そう言って、サイはフレイと視線を合わせようと、しない。 そのまま、立ち去ろうとするサイに、フレイは喚いた。 「けど……!私、本当は……!!」 「フレイ!?」 「貴方、分かってたじゃない!私、本当はキラのことなんか……!」 「いい加減にしろよ!?君はキラのことが好きだっただろ!?」 「違うわ!」 「違わないさ!」 サイの剣幕に、フレイがたじろいだ。 可哀想だ、と思う。 このままでは、キラが可哀想だ。 「最初はどうだったか知らないけど、あいつ、優しくて……だから……そう言う奴だから……」 「違う……!」 髪を振り乱して、フレイは言い募った。 キラのことなんて、好きじゃない。 利用して、殺しただけ。 フレイが利用して、死んでしまっただけ。 好きじゃない。あんな人、好きじゃない。 そう言い聞かせないと、おかしくなってしまいそうだった。 彼を愛してしまった自分を、フレイは認めなくなかった。認めたら、壊れてしまう。 愛した人を。愛する人を。自分の復讐に利用して、死なせてしまった。 愛してくれた人を。愛してくれる人を。復讐に利用して、死なせてしまった、何て。だから絶対に、認めるわけにはいかなかった。 「違う……違う……!」 彼を愛した自分なんて、認めたくない。 彼に愛される自分なんて、認めたくない。 だから、フレイは必死になって言い募る。 サイの拳が、震えた。 可哀想だ、キラが。 優しい奴だった。本当に、優しい奴だった。 だから、戦って。フレイを守るために戦って、死んでしまって。 それなのに、その守る対象だったフレイが、こうも簡単にキラを愛した自分を否定するのでは、キラがかわいそうだ。 そう、思わずにはいられなかった。 医務室では、ミリアリアがディアッカと対峙していた。 ディアッカの口元には、相手を揶揄する笑みしか浮かんでいない。 実際、彼にしてみれば面白い光景だったのかもしれない。 こんなにも恐怖を露わにする少女など、ザフトの軍人では滅多に拝めるものではないから。 彼の身の回りの女性兵と言えば、や数人のオペレーターぐらいのものだが、彼女たちはそれなりに自分たちが故国を守るのだと腹を据えている。 その瞳は、滅多なことでは揺らがない。 こんなにも感情を露わにして怯える少女はだから、彼にしてみれば珍しいことこの上なかった。 「何だよ、その面は。俺が怖い?珍しい?……大丈夫だよ、ちゃんと繋がれてっから」 そう言って、ディアッカは後ろ手に縛られたまま、その躯を腹筋を使って起き上がらせた。 そしてまた、医務室の簡易ベッドに横たわった。 「つぅか。お前また泣いてんの?何でそんな奴がこんな艦に乗ってんだか。そんなに怖いんなら、兵隊なんかやってんじゃねぇっつぅの。」 恐怖に引きつるミリアリアの瞳が、手近の武器を探して彷徨った。 自己防衛本能が、彼女に武器を探させ、それを握らせる。 そして、ディアッカは言ってしまった。 「あぁ。それとも、バカで役立たずなナチュラルの、彼氏でも死んだか?」 ディアッカにしてみれば、単純に相手をからかっての言動だった。 しかし、それは当たってしまった。 ミリアリアは、大切な恋人を喪って嘆いているのだ。 その言葉は、彼女の前では決して言ってはいけない一言だった。 ミリアリアの瞳が泳いで、デスクの上に無造作に置かれたナイフに止まった。 それを握り締め、ミリアリアが襲い掛かる。 「ぅうわぁ!」 「何すんだよ、こいつ!?」 頭を目指して振り翳されたナイフを、ディアッカは身を起こすことでよけた。 しかしミリアリアは凶器の眼差しを浮かべて、なおもディアッカに襲い掛かる。 その瞳は、その手に握られたナイフよりも鋭い。 カーテンが破れて、ディアッカの躯が医務室の床に投げ出された。 後ろ手に縛られたロープが、ぴんと引っ張られる。 衝撃をやり過ごしながら、ディアッカはゆっくりと躯を起こした。 「うわぁぁぁ……!!」 「違う……違うわよ……!」 その時、サイが入ってきた。 フレイの声を背に受けながら医務室に足を踏み入れ、中で繰り広げられている凶行に言葉を失う。 なおもディアッカにナイフを向ける彼女を、サイは後ろから押さえつけた。 「ミリアリア!」 「離して……!」 「落ち着くんだ、ミリィ!」 「トールが!トールがいないのに!何でこんな奴!こんな奴が此処にいるのよぉぉ!!」 「ミリアリア!」 ミリアリアの言葉に、フレイがビクリ、と反応した。 瞼に蘇るのは、大好きだった父が……父の乗った艦が、ザフト兵に撃墜された光景。 大好きだった、パパ。 殺したのは一体、誰だった? フレイの瞳が、ミリアリアと同じように彷徨う。 一時の激情が冷めたのか、ミリアリアはサイの方に掴まって、涙を流した。 「何で、何で、トールが……トールがいないのに、何で……」 「ミリアリア……」 サイの言葉も、ミリアリアの嗚咽も、フレイの耳に入らなかった。 グレイの瞳が、僅かに開いたデスクの引き出しから覗く銃を、捕らえる。 キラ……優しい人だった。 泣き虫で、優しくて。 フレイに優しくて、弱くて。いつも、泣いていた。 殺したくなくて、泣いて。守れなくて、泣いて。 フレイが死なせてしまった、大好きだった人。 大切だった、人。 認めてしまうことが怖くて。認めてしまったら自分が壊れてしまいそうで。それでもフレイが愛した、人。 その人、を。 殺したのは、誰? 父が死んだとき、彼女はその激情を『ザフトのヴァルキュリア』に向けた。 それと同じことが今、医務室で起きようとしていた。 呆然と自分を襲った少女を眺めていたディアッカだったが、コーディネイターの強化された聴覚が、銃のセーフティーを外す音を、捉えた。 震えながら、少女が……フレイは拳銃を構え。 その銃口は、捕虜となったザフト兵に向けられていた。 「コーディネイターなんて!皆死んじゃえばいいのよぉぉ!!」 その言葉に、ミリアリアが我に返った。 フレイの指先が、そのトリガーにかかる。 その、フレイに。 ミリアリアは飛び掛っていた。 銃口を、天井に向ける。 フレイの躯にのしかかって、ミリアリアは涙を零した。 何故、涙が出るのか、分からない。 フレイが、呆然と天井を眺めて。 その瞳はうっすらと、涙に濡れていた――……。 医務室で騒動が持ち上がっているそのころ、艦橋は漸く、司令部からの新たな指示を受諾した。 ウィリアム=サザーランドの姿が、艦橋モニターに映し出されている。 ナタルとマリューは揃って、その通信に聞き入った。 <明日から、第八艦隊所属艦“アークエンジェル”のこれまでの軍務についての査問を行う> 「はっ!」 <マリュー=ラミアス少佐、ムウ=ラ=フラガ少佐、ナタル=バジルール中尉は、明0700、こちらへ出頭したまえ> それだけを告げて、通信が切れた。 消沈するマリューを、ナタルが醒めた目で見据える。 五日目の夜が、更けようとしていた――……。 『鋼のヴァルキュリア』をお届けいたします。 査問会までは、行きませんでしたが。 査問会は次回に持ち越し、ですかね。 しかし、王子との絡みが全くない……。 スピットブレイクになれば、王子との絡みも!えぇ! この長編のために種のアニメを見返しているのですが、あのころの王子って本当に、時々ヘタレな美形悪役でしたねぇ……。 スピットブレイクの目標がパナマだったときの王子の反応とか、美形悪役らしく美しく。 思わず、かっこいいなぁ……と思いました。 そう言うときの王子が、すごく好きなの!Sっぽくて! ほくそえんでる王子とか、最高! ……やんでて、すみません。 2006年中に終わりそうにないな、この長編。とか。 思っちゃいけません、はい。 緋月が一番よく分かってますから。 此処までお読みいただき、有難うございました。 早くちょこっとSな王子が降臨しないだろうか……(←そこかよ!?) |